銀行チャネルを通じての販売の自由化
委員会:
保険進捗:
進展なし
銀行チャネルを通じての保険販売には依然制限があり、これは日本の消費者の利益のために自由化されるべきである。お客さまの意向を踏まえた適切な保険商品の提案がますます重要になってくる。銀行は、実効性を確保するためには、それぞれの顧客の情報やニーズを整理し、顧客の意向を的確に確認する必要がある。そうした観点から、EBCは、顧客の意向を確認する際に、銀行が顧客の個人情報や財務情報をある程度活用することは、顧客の利益に資すると考えている。また、損害保険業界における代理店への出向が問題として指摘されているが、生保保険業界においても自社から相当数の出向者を銀行の商品選定部門や、販売部門へ送り、サポートをしている事実がある。 もし、こうした出向者の数が将来的に減ることになると、保険販売を成長させるためには、代替要員となる保険スペシャリストをどのように確保していくかが今後の課題となると考える。
提案
- 金融庁は、現行の制限は過剰かつ不必要との判断から、銀行が融資関係を有する会社の社員に保険を販売することを銀行に認めるべきである。同時に、資産運用部門で許されているように、ある種の財務情報の利用も許されるべきである。
- 金融庁は、顧客の事前の同意なしに、銀行による顧客の個人情報および金融情報の利用に関する制限を緩和することを検討すべきである。